耳元で囁く




「ヒィィィ!!」
ニヤニヤと近づいてくる二人の大男に追い詰められた男が悲鳴を上げる。
空になったマガジンが散らばる床を踏みしめ、キリヲは指の骨を鳴らした。
「さぁ…どう料理してやろうかねェ…」
「ジジー」
ちょいちょいとグンジが手招きする。
「あァ?」
身体を傾けるキリヲにグンジが男をちらちらと見つつ耳打ちをした。
「クク…そりゃおもしれえなァ」
「だろー?」
グンジはニヤリと笑うと尻のポケットから銃を取り出すとガタガタ震えている男の前にそれを翳す。
手動で装弾を行うタイプの物で、最近あまり使われない古いモデルの銃だ。
「これ使ってよー俺と遊ぼうぜぇー」
慣れた手つきでクルリと弾倉を回転させると中に入っていた銃弾が地面に跳ねる。
「一発だけ弾残したからさぁー確率六分の一!15%くらい?」
再び弾倉を適等に回転させると、グンジは自分のこめかみに当て引き金を引いた。
「ひっ!」
男が小さく悲鳴を上げて身震いする。
弾くような軽い金属音が響いたが、銃弾は発射されなかった。
「次はジジイの番だぜー?」
グンジは手に持っていた銃をキリヲに向かって放り投げる。
「危ねェな…」
キリヲはそれを受け取ると震える男の眉間に照準を合わせた。
引き金に指を掛けゆっくりと引く。
「がっ!」
銃声とともに男の頭蓋が砕け血と脳奨が飛び散った。
「ヒャハ!!当ったり〜」
「…このクソヒヨ」
笑い転げるグンジの腹に蹴りを入れるとキリヲは頭の半分無くなった死体の足を掴んだ。
グンジは立ち上がると死体を引きずるようにして歩くキリヲの後に続く。
(あーあ、またジジイ殺すの失敗ぃー…)
少々つまらないと思いつつ、まぁいいやとキリヲの後を付いて歩いていくグンジだった









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