とびっきりのスマイル★




「待てやコノヤロー」
「ブッ殺ーす!!」
「うわぁぁぁ!!」
真夜中の路地に追う処刑人と追われる違反者。
イグラが始まってからのトシマのいつもの光景だ。
「ヒャハ!捕まえた〜っ…んあ?」
上機嫌で違反者の頭を掴むが、一歩踏み出したグンジの足先は宙に浮いていた。
「ひぇぇぇぇ」
「あえー?」
違反者の上げる情けない悲鳴とグンジの間の抜けた声と派手な水音が二度響く。
「がぼっ!…段差ぁ?暗くて見えなかったつー…」
「待てコラー…うおっ」
少し遅れて後を追っていたキリヲも続いて落下する。
「ギャハハハハ!ジジイも落ちてやんの!!」
「うっせえなァ…テメェも落ちてんだろが」
(…逃げるなら今のうち…)
ずぶ濡れになりながらギャアギャアと喧嘩を始める処刑人の後ろをそっと離れる違反者だったが
「あ〜ん…どこ行くんだァ?」
「まーだ終わってないっての〜」
とびっきりの笑顔を浮かべた二人に腕を掴まれる。
哀れ彼はドブの藻屑と化すのだった。









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