屋敷の一番デカい部屋でこれでもかってぐらい豪華な机に座ったビトロに使用人が紅茶を運んでくる。
最近仕事をサボってるジジイのせいで、一人でビトロの部屋に報告に行くハメになっててた。
「キリヲは何をしている?仕事もせずに部屋に篭りっきりではないか。グンジ、何か思いあたることはないか?」
「………」
「グンジ?」
「……へへ…」
「………私の話を聞いているのかっっ!!ムッキィー!!!」
ビトロが何かわめいてるみてえだが俺は昨日のジジイとのセックスを思い出し悦に入っていた。
あれはよかった。
久しぶりってのが燃えたのかも。
…でも、アイツを連れて来るまではジジイの相手はたいがい俺がしてたんだよな。
それが今は毎晩のようにアイツとやってやがる。
やっぱり獲物は狩るもんだろ?飼うモンじゃねえだろ?
そう思うと俺は居てもたってもいられなくなって部屋を飛び出した。
「コラ!グンジ!!勝手に出ていくんじゃないっ!ちゃんとキリヲを連れて来るんだぞ!」
「おっけーパパー」
たまにはビトロもいいタイミングで命令すんじゃねえか。
黒服を無視し廊下をどかどかと走ってジジイの部屋のドアを蹴り開ける。
「ジジイービトロが呼んでるぜー」
「……あァ?んなもんお前がいけや…」
ジジイはまだ寝ていたようで裸だった。
隣にはアイツが死んだように眠っている。
「だいじなはなしがあるんだとよー。早くいかねえとビト子がヒスるぜ?」
「ったくしょうがねえなァ…」
ボリボリと頭を掻くと近くに落ちていたワークパンツを履いて部屋から出ていった。
ジジイがいなくなったのを確認すると寝息も立てずに眠る獲物の頬を舌で舐めてやる。
じわりと下半身に血が集まってくるのを感じた。
「楽しい狩りの始まりってなー…なぁお姫様?」






ビト子のヒステリーに適当に付き合ってやったし、台所に寄ってお嬢ちゃん用の食事を調達してから部屋に戻るとするか。
水、ラム肉のソテー、シチュー、サラダ、パンをトレイに乗せる。
もちろん妙なクスリは入ってないやつだぜ。
「おーいお嬢ちゃん、メシ喰うかァ?」
サイドテーブルにトレイを置いてベッドで眠っているお嬢ちゃんに声をかけるが返事がねぇ。
ついでに布団の厚みもねぇもぬけの殻というきたもんだ。
逃げたか…とも考えたがここに来てからほとんど飯も食ってねぇ嬢ちゃんが見張りを振り切るほど素早く動けるワケもねぇしな。
となると思い当たるのはグンジだ。
お嬢ちゃんを欲しくなったか…あるいは…
「あンのクソヒヨがァ…」
愛するミツコさんを手に取り、俺は夜のトシマを疾走した。









NEXT/BACK