次の日キリヲは舎弟の奢りで馴染みの店でしこたま飲んだ。
酔って従業員の若い女を襲おうとしたが店の経営者である同期の女に平手打ちをされ渋々諦めた。
欲求不満のまま深夜、安アパートに帰るとグンジはもう眠っていた。
布団からはみ出た白くて細い足と手首にヤケに欲情する。
眠っている子供を手早く俯せに転がすとズボンを掴み引きずり下ろした。
露出した白い尻に舌なめずりして自分のモノをズボンから取り出して扱きながら唾液で指を濡らし、子供の尻の穴に塗り付ける。
さすがに子供が目を覚まし、驚いたように見開かれた目と視線が合った。
色素が薄過ぎて青みを帯びた瞳を綺麗だと思いながら腰を進める。
「ぎ!」
子供は小さく叫び声を上げた。
大きすぎる性器を捩込まれ、裂けたアナルからおびただしい血液が流れ、布団に赤いシミを作る。
「あァ…たまんねえなぁ…」
ハァハァと腰を前後に動かしながら荒い息を吐く。
細い体を人形の様に揺さ振り体位を変えながらアナルに激しく出し入れを繰り返した。
「オォッ!!!」
叫びながら正常位で子供の体内に射精する。
萎えたブツを引きずり出すとそのままバタリと横になり、イビキを掻きながらそのまま眠りについた。



「………ヤっちまったなぁ」
酔いが覚めた後、乾いた涙の後が残る子供をみてキリヲは溜息をついた。一つしかない布団は無残にも血と精液でバリバリになっている。
「オイ…可哀相なことしちまったなァ。大丈夫か?」
ゆさゆさと子供の体を揺さぶっても、まだ失神しているのか子供は目を覚まさない。
「あーっと…なんていったけなァ…グンジ?」
パチリと子供が目を開けたかと思うとキリヲの腕の中に飛び付いて来る。
これまでいろんなオネエちゃんには泣きわめくか脅えるか平手打ちされてきたがこの子供の行動にキリヲは面食らった。
「尻が痛ぇよー」
子供がキリヲの胸に顔を押し付けながら掠れた声で呟いた。
子供の声のキーは高く、少女のようだった。
ボサボサになった柔らかい髪を撫でながら極力優しく声を出してやる。
「コンビニでマキロン買ってきてやるからそれで消毒すっか?」
「俺チョコ食いてぇー」
「チョコだな、他に喰いたいモンあるか?」
「えっとぉー、から揚げとぉー、フライドチキン」
「そりゃどっちも一緒だろォ?」
「全然違ーよ!ジジイには一緒に見えるかもしんねーけど」
ケタケタとグンジがデカイ口を開けて笑う。
コンビニで消毒液と食料を買って帰り、グンジに渡してやるとまた笑顔が帰ってきた。



相変わらず両親の行方は不明だが、グンジはそれからはこれまでとは全く違う打ち解けた表情をキリヲに見せるようになっていった。
無口な印象が嘘のようでペラペラとよく喋る。
尻の怪我が治った頃、ボロボロになった布団を新しく買ってくれとせがむので一緒に買い物に出掛けた。
なんだかんだと懐かれてキリヲはその日もグンジのアパートに泊まることにした。
新しいマットレスに転がり煙草をふかしているとグンジがいきなり抱き着いてくる。
「広いマット買ってやったんだからよォ…そんなにくっつかなくてもいいだろ」
ピンと指でデコを小突くとグンジが頬を膨らます。
「ガキあつかいすんなー!!」
「あぁん?ガキだろォが」
ますます機嫌を悪くしてグンジが乱暴にキリヲにしがみつく。
「ジジー…ヤろうぜー」
キリヲのふとももに押し付けられるグンジの股間は硬さを持っていた。
「オイオイ、何に盛ってんだ…ガキはマスでもかいてろや」
「なんだよー!この前はヤったじゃん」
「バッカこの前は溜まりまくりの爆発寸前だったんだよ…でもなきゃお前みたいなヒヨコ相手に勃つかよ」
実際キリヲの好みはツンとした美人タイプで、痩せっぽちの少年は好みなどから問題外だった。
「ほら便所で抜いてこいや」
ケツをポンと叩いて布団から追い出す。
一度追い出されたものの、ブツブツ文句を言いながらグンジは再び布団に入ってきた。しばらく大人しく転がっていたのだがやがてもぞもぞと布団の中で動き出す。
「はぁっ…はぁっ…」
グンジの荒い呼吸音と皮を擦る摩擦音が部屋に響く。
「オイコラ、どこでやってんだ」
「…うっ」
布団を剥がすと、グンジは俯せの体制で股間に手を伸ばし、自慰を行っていた。
左手で性器を弄り、右手の中指をアナルに押し込んでいる。
「お前ケツもいじんのかァ?」
「ん…」
コクリと頷いて下から見上げる前髪から覗くキツめのツリ目が意外と好きだと思った。
煙草を灰皿に押し付け、顎を掬い上を向かせると唇を合わせる。
グンジがキリヲの舌を口内に絡めとって吸いついてくると体に火がついた。
動けないようにグンジの両手首を掴むと後ろ手で固定し、背後
から貫くとキリヲは自分が満足するまで腰を打ち付け続けた。





その日からキリヲは気が向くとアパートに寄ってはグンジを抱いた。
シャワーが出るように電気代も水道代も払ってやった。
グンジはヤりたがる癖に本番では痛がるだけで終わった後はいつも怒ってひっかいたり噛み付いたりしていたが、キリヲが来るのを楽しみ
にして待っているようで部屋に入ると跳ねて飛び付いてくる。
そんな日々が続いていたあるとき、ドアを開けて入ってきたキリヲにいつも通りに飛び付くと、その後ろにいた人物が顔を覗かせた。
「あらぁ〜本当に男の子だったのねぇ〜てっきり女だと思ってたわぁ」
派手な水商売風の女は可愛い〜と声を上げてグンジの頭を撫でる。
グンジは女の顔をぽかんと眺めるとキリヲの方を見た。
いつものように煙草をふかし肩をゴキゴキならす。
「だから言っただろーがよォ…」
「キリちゃん今日もここに泊まるの?」
「まぁなァ…仕事だしよ」
女はキリヲから離れグンジへ近づくと再び頭を撫でた。
「お母さん、いなくなって大変よねぇ…。そうそう、お腹空いたでしょ?何か作るけと食べる?材料買って来たからぁ」
グンジは女の手を振り払うと部屋の隅まで走り、膝を抱えて座り込んだ。
「嫌われちゃったかしら」
女は首を傾げるとファーコートを脱ぐと畳んで床に置いた。
「お前帰んねえつもりか?」
煙を吐きながらキリヲは小さくなった煙草を灰皿に押し付けながる。
「いいじゃないー、ねぇ?」
女がグンジに同意を促すが、グンジはますます膝を抱えて小さくなる。
「布団が一つしかねぇんだよ」
「じゃあ三人で寝ればいいじゃない、親子みたいに」
台所に立ち鼻歌まじりに調理器具を物色する女の背中は、帰る気がこれっぽっちもないこと語っていた。
「ああなったらきかねえからなアイツ…まぁ一晩辛抱しろや」
キリヲはグンジの頭をポンポンと叩くと飯が出来上がるまで新しい煙草に火をつけると床に横になることにした。


「食べないのぉ?」
「…………」
テーブルいっぱいに広げられた料理の前に座り、部屋の隅から動かないグンジに声をかける。
「お腹すいてないのかしら」
「なにスねてんだ…腹減ってんだろォ?」
「…減ってねぇよー」
それだけ言うとまた俯いて足のあいだに頭を隠す。
「可愛くねぇガキだなァ」
「そんなことないわぁ可愛いわよー」
女がクスクスと笑う。
「あー眠ぃ…俺寝るわ」
あらかた一人で料理を食べ終えたキリヲが大きな欠伸をすると、いつもひきっぱなしのマットレスの上に転がった。
洗い物を終えた女が掛け布団をもってキリヲに掛けようとするとキリヲ起きて女の腕を掴み、組み敷く。
服を脱がせ大きな胸をわし掴みにした。
「ちょっとキリヲ…子供がいるじゃない…」
「うっせぇなァ…」
一応見えないように電気を消して腰の部分まで掛け布団を被るとキリヲは目の前の食事を平らげる事にした。


一通り事が済んで電気を付けるとグンジはキリヲの上着を被って床の上に寝転んでいた。
「寒くねぇか?」
プルプルと首を振るのでそのままでほっとくことにする。
テーブルの上に置いていた携帯に上司からの着信の履歴が着いていた。頭をバリバリとかきながらかけ直す。
『あほぅ、はよでんかい』
「ちょっと立て込んでてよォ…何かあったのか?」
『お前の仕事のことで話しがある。今からいつもの店に来い』
それだけいうと電話は切れた。
「…オイ、外でてくるわ。どけ」
女に声をかけるとグンジが包まっていた上着を引っぺがす。
「布団入っとけや」
キリヲが促すとグンジは渋々女が寝ている布団に向かっていった。
コートに腕を通し、いつもの店に向かうことにする。



「来たんか」
「んでなんだァ…話しってのは」
キリヲが店に入ってくると店の女に睨まれた。
無視して黒いスーツを来た男の向かいに座る。
目の前にグラスが手荒く置かれた。
他の客がこの男とキリヲに萎縮し、そそくさと会計を終えて帰っていく。
「お前が捜してた夫婦な、見つかった」
黒スーツの上司はどっかと足を開いて座ったまま自分のグラスを煽る。
「へぇ…どぉもォ…」
「死体でな」
キリヲはふーんと適当に相槌を売った。
多重債務者が死体になって発見されるのは珍しくもなんともない。
むしろ移動せずに身元が見つかってくれてありがたい限りだ。
「海でビニール袋に入って浮かんどったらしい。他殺やいうて警察が動いとる」
「素人かぁ?ビニールにつっこんだら『自殺』になんねえだろ」
「そこでな…お前容疑者なっとるらしい。前から目、つけられとったさかい」
「オイオイ、今回は俺じゃねぇよ」
「まぁ警察ははよややこしい奴ブチ込みたいんやろ…」
「殺した奴の目星、ついてんのかァ?」
こうなったら警察より先に犯人を突き出すしかない。
「それでや…そこで子供を見たいう奴がおるんや。色の白いよぉ痩せた…」
「………」
「お前最近ガキと暮らしとるらしいの。まぁどうしようと勝手やけどな…警察にはうちん組がちゃがちゃ言わせんなよ金かかるさかい」
「そんぐらいわかってら…じゃあなァ」
店を後にするといつもの安アパートに向かう。
自然と足が速まるのを感じた。









NEXT/BACK